パニック障害の苦しみ

これを見ているあなたは、同じパニック障害の方でしょうか?それとも、健常な家族の方でしょうか?
パニック障害の方はお分かりでしょうが、パニック発作が起きたときの状態は、味わった方にしか理解できないであろう苦しみです。言葉で伝えるのは、非常に難しい。
もし、簡単に例えるなら、今、普通の状態から酸素を急に抜き取られ、五分ほど、のたうち回って苦しんでいる、そんな感じでしょうか。
私が初めて起きたときは、特急電車の中でした。呼吸がどんどん辛くなり、頭の血がカァーッとのぼせて、吐きそう。今すぐ緊急停止ボタンを押したいのを必死でこらえ、電車が開くないなや、朦朧とした意識でベンチに倒れ込んだものです。その間、5~10分だと思いますが、一時間にも感じるような苦しみでした。
現在は薬のおかげで、パニック発作は暫く起きてません。そのかわり、環境は変化しました。都会を離れ、田舎に住み、車に乗るので、電車にはほとんど乗ってません。バスも10年以上乗ってません。逃げられないような閉じこめられた環境はできるだけ避け、どうしても必要なら、前もって頓服薬を飲みます。逃げ出したと言われるかもしれませんが、死ぬほどの苦しみを何度も味わう位なら、思い切って逃げました。
それだけの苦しみ、それがパニック障害です。