強迫神経症の苦しみ

私が初めて強迫神経症になったのは、パニック障害が起きて、暫くしてからでした。昔から持ち物の軽いチェックはしていたのですが、親も、他人も、本人も、クセ位しか考えてませんでしたし、別に困ったこともありませんでした。
しかし、今回はそんなものでは済みません。窓は閉まってるか、ガスは止まってるか、ドアの鍵はかかってるか、何度確認して、ドアを引っ張っても、終わりが見れない。よく、悪魔が囁くと表現されますが、まさにそんな感じ。儀式のようなもので、途中で止めたら、最初からやり直したり、時間がなくて、2~3回位で行こうとすると、悪魔が、囁きから、叫び声位まで襲ってくる。脳みそがカァーッとのぼせたようになり、結局家に戻り、安心するまでやり直し。なんて理不尽な行動で、意味のない事だと、分かっている。分かっているのに止められない。
これには、十年以上苦しんだ。身も心も限界だった‥。職場でも確認しに戻るため、仕事が遅いと、同僚から苦情が多かった。妻は、興味を持たず、無視し始めた。いろんなものが壊れた。それが私にとっての強迫神経症というものだったのだ。