うつ病の苦しみ

一言にうつ病と言っても、人によってかなり違うものである。軽い、重いもあるし、昔からの大うつ病から、新型うつ病もある。
私の場合はと言うと、新型うつ病の、軽~中程度だったし、今もやる気がほとんど出ないので、軽程度のうつ病である。
一番ひどかったときは、朝が起きられない。とにかく起きれない。仕事に行こうとすると、まるで体が石になったような、あるいは、体とベッドが磁石でくっついている感じである。
私の場合、妻の両親の会社で働いているので、当時は、朝、起きれないと電話すると、義父が飛んできて、ベッドサイドで、怒鳴る、馬鹿にする、ふざけた事をするな!と、とにかくあらかた言って、帰って行く。そのうち、無理やり連行されるようになって、どんどん鬱が辛くなった。どんなに説明しても理解されなかった。
そのうち、二年ほどして、薬が合ってきて、起きれるようになった。
今も、妻の両親の会社で働いているが、この時の、妻と義父、義母のことは一生許す気はない。ただ、子供達のために働いているだけである。
それほど、うつ病は理解されない。自分や自分の可愛い子供がかかった時、初めて理解しようとするだろう。
特に今の若い人達はある程度理解がある。周りに結構いるせいだろう。ただ、団塊の世代は理解力がない。努力や精神で乗り切れ、となる。
10年後にもっと人々が温かい目でうつ病患者を理解しようとしてくれる、そんな社会が来ることを願う。